DIATONEは三菱という金看板を背負った家電メーカーとしてオーディオ家電にも大きな足跡を残すために努力を重ね、スピーカーシステムでは健闘したが、カートリッジについては自社作によるヒットを送りだすことができなかった。ここで紹介できるものは全てカートリッジ専門メーカーからのOEMとなっている。
しかし、三菱の名を名乗る以上手抜きはない。普及版から高級機まで、大企業らしく、質実剛健のしっかりとした音作りがなされており、どれも癖のない聴きやすい音を聴かせてくれる。
普及価格帯のプレーヤーに付属していたカートリッジで、設計はLP全盛期のもの。
軽やかで明るい音色。ダイナミックレンジが大きくないので聞き流し、あるいはBGMなどで気楽に使うタイプだが、60年代の古いLPは苦手。
SONYのVM-27とほぼ同じ。針も共用できる。
涼やかな音が魅力のカートリッジ。さらりとした耳障りの良い音が心地よい。
ちょっと音がきついと感じるLPはこのカートリッジの出番です。
DIATONEの看板カートリッジ。元はVictorのMD-1016。
三菱のカートリッジ群の中では豪快な音を楽しめるタイプ。残念ながら針は共用できないので、この機種の交換針を探すしか活用できないのが難点です。
このカートリッジはMicroのVF-3100のOEM、VF方式の珍しいカートリッジである。
VF方式はこのあとのVF-3200が澄み切った音で評価が高いがこの機種は今一歩といったところか。それでも個性が光る一品であることには間違いない。