リファレンスカートリッジとの比較試聴、音源はカートリッジ評価用LPを2台のプレーヤーに乗せ、一方を標準、もう一方を試聴評価カートリッジとする。
最初にA面で物理特性をチェック、1KHzの標準信号で音量を正確に合わせ、面を反転して10タイトル音楽ソースにし、同時にトレースしてメインアンプ側で入力を切り替え、習慣切り替えによる比較試聴を可能にしている。
PL-30側を標準カートリッジ、KP-1100側を試聴評価側とするが、入れ替えてクロスチェックも行い、客観性を確認したい。
スパイダーグラフ・・・32項目か10項目か?比較試聴試験を実施できたものから順次公表したいと思います。
PCM録音45回転のDENON製オーディオチェックレコード
(OW-7401-ND)による試聴試験
物理特性(A面)UVメーターによる単独チェック
試聴ではレコードにはスラビライザーを乗せ、回転が安定してからカートリッジを掛け、以下の項目をチェックする。
・チャンネル確認及び位相信号によるチェック
・周波数特性(1KHz、70Hz、200Hz、1KHz、5KHz、10KHz)
・クロストークチェック
・トレーシングチェック(左右 100Hz、1KHz +10dbの信号)
比較試聴試験(B面)
同じレコードを基準カートリッジの試験カートリッジで同時再生し、瞬時に切り替えて比較試聴を行う。
1、大太鼓(低域周波数特性テスト)
2、チェンバロ(高域周波数特性テスト)
3、佐渡の鬼太鼓(低域周波数特性と過渡特性)
4、津軽三味線(高域過渡特性)
5、ドラムセット(低域~高域の総合テスト)
6、ジャズピアノ(ダイナミックレンジ)
7、弦楽四重奏(中域総合バランステスト)
8、フルート(共振などに起因する付帯音テスト)
9、ソプラノ独唱(位相の正確さと左右バランス)
10、パイプオルガン(昆変調歪み)
現行品から2~3機種を選ぶ。
MM:
M2Red/ortfon、M44-G/SHURE、AT100/audio-technica
(右の画面はM2Redです)
MC:
DL-103/DENON
これを一方のレコードプレーヤーに取付け、もう一方に試験カートリッジを取り付けて比較試聴する。
標準カートリッジの音質はあらかじめ相互に比較試聴して相関関係を整理します。
AU-D907X/SANSUIのメインアンプからノイズが出るようになったため、アンプ系統を変更しました。
新システム
レコードプレーヤー1:KP-1100/KENWOOD
レコードプレーヤー2:DD1200mk3/neu
プリアンプ:70A/Technics
メインアンプ:自作真空管アンプ(6G-B8s)
スピーカーシステム:CS-E700/Pioneer 3Way
(低域:30cm&中域:12cmコーン、高域:マルチセラホーン)
プリアンプに2系統のPhonoがあることを利用してカートリッジを切り替える。プリの出力を自作真空管式メインシステムのアンプに接続し、以下は依然と同じ。2台のプレーヤーに同じ評価LPを乗せて同時に再生、瞬時に切り替えて比較する。
上にも書いたように、突然プリメインアンプから雑音が出るようになったため、ラインアップを大幅に変更しました。
CS-700はそのまま残し、プリメインアンプを外して自作の真空管式アンプに交換。プリアンプをフル活用することにしました。
真空管アンプは、6G-B8シングルの五極管接続ですが、SGの電圧を下げてプレート電流を下げ、自己バイアスによって6CA7、6L6GC
やKT88などの大型出力管と差し替えても動作点を維持できる独自設計のもの。前段は6AQ8(6B-Q7や6DJ8もOK)。オーバーオールとカソードの多重負帰還で、DFを低くしたもの。
アンプを交換して驚いたことは、音が大きく変わり低域と高域がぐんと伸びたことです。音の透明度が増し、超低域の大太鼓の風圧が頬を叩くように感じます。
名古屋の別宅にあるシステムの音に近い印象です。メインアンプでこんなに変わるのかと思いましたが、途中に余分な回路が入らず、シンプルな構成にしたことが良い結果となりました。
AU-D907Xは良いアンプですが、少なくとも今の部屋とスピーカーには真空管アンプに軍配があがりました。CDとLPの差も以前に増して聞き分けられるようになったのは驚きです。